記念品に選ばれるガラス工芸
コップやお皿などの食器類、液体を保存する瓶、窓に時計、アクセサリーなど、今や生活の中にガラス製品を見つけないことの方が難しくなっています。
日常生活でも馴染みのあるガラスですが、時には記念品などの特別なものとして扱われることもあります。
ガラスの歴史はとても古く、なんと起源は古代メソポタミア文明まで遡ると言われていて、昔はガラスを作るのには労力を要し、とても貴重なものとして扱われていました。
そのため、ガラスが使われていたのは教会の窓や王侯貴族などの身分の高い人々の食器などでした。
中世になり、ガラスに色を付ける技術やまた逆に無色透明な性能の高いクリスタルガラスがつくられるようになりました。教会などにステンドグランスが頻繁に作られるようになったのは、この時代と言われています。
当時はガラスを吹いて製造しており、平面のガラスを作るには、一度吹いて作ったガラスをアイロンで伸ばしていたそうです。
西洋でガラスが発展している一方で、日本ではガラス製造が一時衰退した時期でもありました。
日本では中国からガラス製品が伝わっており、7世紀頃まではガラスを使った様々な製品の、製造も行っていました。その技術が衰退したのは、磁器製品の発達などが原因とされています。
江戸時代にオランダ都の交易を通してガラス製品が入って来ました。
そこから日本では再びガラスの製造が始まりました。
この頃になってからやっと、ガラスを使った工芸品が生み出されるようになりました。
オランダからガラスの製造や技術が伝わり、今なお続く江戸切子や薩摩切子が生み出され、ガラス工芸が盛んになります。
現代では機械によって様々な形にガラスが作られるようになりました。
またそれだけでなく、ガラスに加工を施す事も簡単にできるようになりました。
昔は王族や貴族、宗教関係者しか得られなかったガラス工芸も、今や庶民の生活に根付いています。
それでもやはりガラスは特別なのか、結婚記念品や退職記念、創立記念などの特別な時の贈り物にクリスタルで出来たものをよく見かけます。
クリスタル時計やファンタジーロックは記念品などにも人気の高い贈り物のひとつと言えるのではないでしょうか。
ガラス製のペーパーウェイトはデザインの種類も多く、オフィスをスタイリッシュに演出することも可能です。
美しいだけでなく、実用性にも溢れたガラス製品、贈り物に迷った際は活用してみてはいかがでしょうか。